照明計画の落とし穴とは?
電気設備の施工管理を行っている中で、意匠性と機能性を両立させる照明設備は、なかなか難しいものがありますよね。照明計画は電気設備設計者にとっても難易度が高い部分で、施主の理解を求めるのに一苦労することもあります。今回は、照明計画でよくある失敗例とその対策についてお話しします。

照明が眩しすぎる、あるいは暗すぎる
外構の照明が眩しすぎると、近隣の方々からクレームが来ることもあります。また、意匠性を優先して間接照明やブラケットタイプの器具だけで空間を演出しようとすると、実際に建物を使い始めると「暗すぎる」というクレームが出ることもあります。特に、建物の顔となる玄関ホールなどは、意匠性だけでなく、訪れる人々を迎え入れる明るさが必要です。
調光・調色機能が使いこなせない
近年、人間が人間らしく生活するためにはサーカディアンリズムを取り入れた照明計画が良いと言われています。しかし、高いコストで導入しても、使いこなせていないのが現実です。調光・調色機能が本当に必要な場所であれば、スケジュール機能を持った器具を提案し、それ以外の場所ではグレードをダウンするなど、機能にメリハリをつけることが求められます。
照明計画の落とし穴を避けるには?
照明計画は感覚的な部分も多く、経験や新しい技術を学ぶことが重要です。照明はどんな用途の建物にも必ずある、生活に密着した設備です。諸先輩方の経験を吸収しつつ、新しい技術を学び、施工管理技士として多くの建物に携わる者としての知見を深めていきましょう。