敬遠されがち河川工事、率先してやろうぜ!?
ちょっといいっすか?

今年の梅雨は本当に長かったよな。長かっただけでなく、至る所で大雨警報が出されて観測史上初の雨量を記録した地域が多かった気がする。毎年この時期になると感じるんだけど、地球温暖化のせいで雨の降り方がおかしくなってないか?建設は天候に左右されやすい業種だから、これ以上おかしくなると厄介だよな。
天候に左右されるといえば、河川工事は最も天候に左右されやすい建設工事のひとつかも知れないな。
ある土木の施工管理技士をやっている知人の話では、護岸改修工事に必要となる重機用の仮設道路が大雨で流されることが、けっこうあるらしいんだ。特にここ数年はそういう事態がけっこうな割合で起きているらしい。
もちろん、大雨が降った場合の河川の流量を見込んで、事前に川の水を迂回させる配管をしっかり整備するらしいけど、予測以上の雨量に見舞われると、それも意味ないんだってさ。
せっかく整備した迂回路も空しく、仮設道路が決壊すれば工事はもちろん中断。天気の回復を見図らって、最初からやり直しをしなくてはいけないって言うから、土木施工管理技士としては冷や汗もんらしい。
なので、河川工事の場合は、そういう事態を十分考慮して、工期に余裕を持たせることが鉄則らしいのだが、あまり工期にゆとりを持たせると工事費が嵩んでくるから、その辺の調整に頭を使うって言ってたな。
そんな業界の裏話を聞くと、多くの建設会社が河川工事を敬遠したがる理由について「なるほど」と妙に納得した。しかし、その知人は「誰かがやらなきゃいけない仕事だし、人がやりたがらない仕事ほど、やり甲斐は大きい!」って豪語してたよ。
俺は派遣の土木施工管理技士でも正社員と同じ責任を持つようにしているが、そのセリフを聞いて、その人が「土木施工管理技士の鑑」だな、とマジで思った。自分の仕事に誇りを持ってる奴って、やっぱ格好いいよな!